ふっくら布ぞうりの会について

ふっくら布ぞうりの会は、東日本大震災の復興支援から始まりました。 2011年夏、仮設住宅や借り上げ住宅に生活の場が移った頃「近くに気軽に話せる人がいなくなってしまった」「いろんなことを考えて気持ちが落ち込んでしまう」「支援されてばかりで一歩が踏み出せない」など、多くの問題が噴出していました。そんなとき、新たなコミュニティ作り、生きがい作りにつなげようと、ボランティアがさまざまなサークショップを被災地で企画していました。その中のひとつが布ぞうり作りだったのです。南三陸で行われた布ぞうり講習会をきっかけに最初の布ぞうり制作チームが生まれ、その後、陸前高田、石巻、東松島にも拠点ができました。布ぞうり作りの仲間が集い、学び合い。新たな生きがいが生まれました。

そして2017年。ふっくら布ぞうりの活動を通じて培ってきたノウハウや経験を広く社会に還元していきたい・・・そんな思いから、様々な難題を抱えた方たちの社会参加を布ぞうりで応援する活動を首都圏で始めました。障害を持つ方やそのご家族、鬱を経験してひきこもりがちな方、ご家族の介護のためなかなか家をあけられない方、など、さまざまなお困りごとをお持ちの方たちと一緒に布ぞうりサークルを開いています。
そしてご希望の方には「ふっくら布ぞうり」の職人を目指すコースをご案内しています。ふっくら布ぞうり作りは、ノルマなく、自宅にいながらマイペースで取り組めるお仕事です。
ふっくら布ぞうりの会は、布ぞうり作りを通して、さまざまな厳しい環境にいる方たちが社会参加のきっかけをつかめるよう共に歩んでいきます。